先日新聞を読んでいると、“主婦の技量をビジネスに”というテーマで記事が書かれていました。
長年専業主婦として家事をしてきた人のスキルがビジネスとして使えるということです。
いったいどういうことでしょうか?
女性の社会進出に伴い、家事の出来る人が減った
かつては女性が家のことをこなし、男性が仕事をして稼ぐパターンでした。
それはだいたい高度成長期の頃です。
しかし、
1986年に「男女雇用機会均等法」が施行
1999年に「男女共同参画社会基本法」が試行
されるなどして、女性が社会に進出しやすくなっていきました。
すると、専業主婦は減って、共働きの家庭がどんどん増えていきました。
2013年は、“共働きの家庭”の数は“専業主婦の家庭”の1.4倍にまで増えています。
50、60代のベテラン主婦が大活躍
株式会社ベアーズという家事代行サービスを提供している企業では、多くの主婦をスタッフとして雇っています。
その多くは、50、60代だと言います。
年齢からも、主婦としての経験や知識が多いのだろうなと考えられます。
最近は女性も仕事をしている人が多いため、仕事と家事の両立が難しくなっています。
そのため、最近では家事代行サービスを利用する家庭も増えているようです。
新聞で紹介されていた54歳の主婦スタッフさんは、家事を依頼されて家に行くと、
- 洗い物などのキッチン周りで30分
- バスルームの掃除は20分
- トイレは10分
などのように段取りのイメージが自然と湧くといいます。
ここまで洗練された主婦力は多くの家庭から求められているのです。
専門職「主婦」
主婦といっても、ただ単に家事だけに使われている訳ではありません。
- 家族の予定を把握して取り仕切る能力は「段取り力」
- ご近所さんと良い関係をつくる能力は「交渉・相談力」
- 調理器具などを主婦目線でセールストーク出来る能力は「営業力」
このように他のビジネスにも応用することが出来ます。
「主婦」は専門職として社会で活躍することが出来るのです。
働き手が減っている現代は、専業主婦が見直され、企業の大きな戦力として活躍する時代に変わりつつあるのかもしれません。
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