ブラック企業ならぬブラックバイト。
最近、学生アルバイトへの不当な扱いをする企業があるようです。
有名なのは某牛丼チェーン店での長時間労働ですね。
私はこれがきっかけでブラックバイトに注目が集まるようになったと思っています。
さて、ここではブラックバイトの実態について書いていきたいと思います。
調査結果は67%が「不当な扱いを受けた」
中京大の大内教授らは7月にブラックバイトに関する調査をしました。
調査データは23大学の2524人の学生から得ることが出来たそうです。
すると、67%の学生が「不正な扱いを受けたことがある」と回答したのです。
これがブラックバイトの実態
では、実際にどんな不当な扱いを受けたというのでしょう?
具体的には、
- 希望していない日程にシフトを入れられた
- 労働条件を紙で渡されなかった
- 実際は募集要項の労働条件と違った
- ノルマを課せられた
- サービス残業をさせられた
- 割った皿を弁償させられた
- レジの〆の作業で金額が合わないとバイトで連帯責任を取らされた
などです。
中には無理やりシフトを組み込まれて単位を落とした人もいるようです。
学生にとって本業は大学の勉強なので、勝手にシフトを入れる行為は不当だと思いました。
また、ノルマはあり得ないなと思いました。
ブラックバイトでも辞められない理由
ただ学生は、ブラックだからといって簡単には辞められない理由がありました。
その理由は、
- 辞めたあとすぐに次のバイトが決まる保障はない
- 仕送りばかりに頼れない
- 積み上げてきたキャリア(時給など)がバイトを変えればなくなってしまう
などです。
さらに、アルバイト先からの扱いが不当だと感じた67%の学生のうち、実際は2割程度しか辞めていないという調査結果も出たほど。
サークルをすれば部費がかかることもありますし、友達と遊ぶにもお金は必要です。
そう簡単に辞められないのですね。
どうしてブラックバイトが生まれるのか?
ブラックバイトが生まれる理由は人手不足が考えられます。
企業は、正社員の数が足りない分の労力はアルバイトでまかなうようになったのです。
また、アルバイトは正社員よりも支払う給与が少なくて済むため、経費の削減にもなります。
そうしてアルバイトをこき使うところが出てきたのですね。
辞めてもまた新しいアルバイトを補充すればいいと思っているのでしょうか?
もしそうであればブラック企業と同じです。
対処法について
ブラックバイトユニオンのHPを見る
現在は労働組合「ブラックバイトユニオン」というものが存在します。
この団体は、大学生や大学院生によってつくられており、定期的に電話で相談を受けるなどの活動をしています。
ブラックバイトユニオンHPの上にあるメニュー「事例集」には、「解決事例」や「証拠集めのノウハウ」などがあります。
情報がもりだくさんです。
ブラック企業対策プロジェクトの「ブラックバイトへの対処法」を読む
中京大の大内教授らは「ブラックバイトへの対処法」という冊子を作り上げました。
ブラック企業対策プロジェクトHPの、上のメニューの一番右にある“Downloads”から無料でダウンロードすることが出来ます。
もし、悩んでいるのなら一度読んでみることをオススメします。