就職活動をして色々な企業を知っていくと、
「あ~、大手企業に行きたい!」
と思う人はとても多いと思います。
大手のほうが大きな仕事をすることが出来そうですし、業績も安定、福利厚生も充実。
誰でも自分に有利になる企業を求めるのは、当たり前のことです。
しかし、「学歴フィルター」という言葉を聞くことがあります。
ここではそれについて、考えていきたいと思います。
学歴フィルターはあるのか?
企業HPの採用ページ「○○ナビに登録して申し込んでください」の違和感
実のところ、私が就活をしていた時は「学歴フィルター」など気にしたことはありませんでした。
というのも、「学歴フィルター」という言葉を知らないまま就活を終えました。
(私の大学は日東駒専レベルなので、おそらく学歴フィルターありましたけど…)
ですが、改めて思い返してみると「学歴フィルター」は存在していたように思います。
就活中にこんなことがありました。
企業HPの採用ページを見ると、「エントリーしたい場合は○○ナビに登録して申し込んでください」と。
この時そこまで疑問には思いませんでしたが、「どうして直接採用しないんだろう?」とは思っていました。
企業が新卒を採用する時にリクナビやマイナビ等を使う理由は色々あると思います。
- 学生の連絡先を一括管理してくれる
- 説明会の申し込みをスムーズに行える(申込みボタンのあるページを作成できる)
- 今の時代リクナビ・マイナビ等を使用した就活が当たり前となっているので、登録しておいたほうが学生の目に留まりやすい
そして最大の利点が、
- 大学別に人数の枠を設けることができる(学歴フィルターが使える)
なんだと思います。
これを差別と感じる人がいますが、学生側でも「いい会社に就職するためにいい大学に行きたい!」と言う人がいますよね?
(もちろん、「この大学で○○を学びたい!」という人もいるので一概には言えません)
これは薄々“大学名で人が判断される”と気付いている証拠です。
学歴の低い人は、
「勉強が出来るからって仕事が出来るとは限らない」
「勉強バカは人間としての面白みがない」
と言い、
学歴の高い人は、
「うちの大学と他の大学は格が違う」
と言います。
差別に近いことは企業だけではなく、日頃の会話の中で行われます。
もともと日本、というより資本社会ではこうした選別がされるのは仕方のないことなのだと思います。
競争社会なのですから。
上位校には説明会の枠が設けられている?
学歴による選別は説明会から行われるとよく聞きます。
説明会の席が100席あれば、
- 上位校の席は50席
- 中堅校の席は30席
- その他20席
みたいなことでしょう。
こう考えると、やはり上位校が圧倒的に有利です。
大学別に採用枠が決まっていることもあるらしい
もともと大学別に採用枠が細かく設定されているとも聞いたことがあります。
ネットで調べてみると、企業によっては大学別の就職者数データを見ることが出来ますが、やはり銀行などの大手では早稲田・慶應の出身者が目立ちます。
これは、あらかじめ採用枠が決まっているのかもしれません。
ただ採用枠が決まっていなかったとしても、企業は「優秀な人材を採りたい」と思っているので、自然とこういう結果になるのかもしれません。
大手企業がすべて学歴フィルターを使っているわけではないし、学歴が低いなら低いなりに高学歴の人に勝つくらいの努力をしなければならない
私の知り合いには、HISやJTBなど、その業界トップクラスの企業に就職した人がいます。
別に高学歴の大学にいた訳ではなく、日東駒専レベルです。
業種にもよるでしょうが、このように努力次第では大手企業も十分狙えます。
企業が学生を判断する方法は「学歴フィルター」以外にも、
- SPI
- 性格検査
- エントリーシート
- 履歴書
などたくさんあります。
こうしたところでしっかりアピール出来れば、チャンスを作り出すことが出来るのは事実でしょう。
あるかないか分からない「学歴フィルター」に悩むより、“どうしたら自分を最大限にアピールできるか?”を追求していきましょう。
逆学歴フィルターもあるかもしれない
「学歴フィルター」があるように、「逆学歴フィルター」だって存在するかもしれません。
これは、“高学歴の人が落とされるフィルター”のことです。
私が第二新卒として就活をしていた時は、すごくヤンチャな社長がいる企業がありました。
「俺は学生時代、部活でストイックにスポーツに打ち込んでいた!サークルなんて甘っちょろい活動は認めない!」
「昔は酒飲んで運転してたわ~」
こんなことを声高らかに話すクソ社長さんでした。
中小企業にはよくある、一族が代々社長の座を引き継ぐ世襲制でして、この人が3代目でした。
社員の多くはノリ重視のメンバーが揃っているようでした。
きっとこうしたところは高学歴を敬遠するように思います。
大手企業とは違って一族の色が強い中小企業では、「逆学歴フィルター」みたいなものもあるんじゃないかと思います。
どんな形であれ、人はいい意味でも悪い意味でも差別されます。
それはこの世に“偏見”が存在するからです。
- 高学歴⇒仕事でも優秀
- 低学歴⇒努力しない人
- 接客アルバイトの経験がある⇒社交性がある
- 部活・サークルをしたことがない⇒消極的
でも、それが個性。
その個性を活かすも潰すも、“偏見”を打破できるかどうかもその人次第なんです。
「学歴フィルター」なんて気にせず、戦う前から諦めることはせず、就活に臨んでほしいと思います。
たとえ結果的に叶わなくても、自分から今あるチャンスを潰さないために。