会社に勤めていると、時折上司から
「あんまり遅くまで仕事するなよ」
「もう帰りな」
「残業するなよ」
と言われることがあると思います。
この言葉は非常に困る言葉です。
なぜなら、仕事が残っているのに「やるな」と言われているようなものですし、「今日はここまで仕事を終わらせよう!」と目標を立てていたとしても、それが崩れ去ってしまうのですから。
いったいどうすれば良いのでしょうか?
特に新入社員はよく言われる
新入社員となって、実際に仕事を始めるようになると、上司から「あんまり残業するなよ~」と言われることがあると思います。
私も最初の頃はほぼ毎日しつこく言われました。
この「残業するな」の言葉、とてもストレスが溜まります。
せっかく自分で考えて仕事を進めているのに、こうしたことを一方的に言われると「まだ仕事が終わってないのにいいの?」と混乱してしまいます。
ですが、この時は周りを見回してみましょう。
先輩社員は皆残業をしているではありませんか?
新入社員は残業をしてはいけなくて、先輩社員はいくら残業をしても何も言われない現実。
ここに矛盾を感じますし、理不尽にも思ってしまいます。
なぜ「残業するな」と言うのか?
いったいどうして新入社員にしきりに「残業するな」と言うのでしょうか?
これは何も新入社員のことを想って言っているわけではありません。
上司が自分の評価のために言っているのです。
上司には部下を統括する責任があります。
そしてこれは残業に関しても及びます。
もし部下がたくさん残業をしていると、その直属の上司がさらに上の上司から注意を受けます。
これは、残業が多いと残業代として会社の利益が削られるためです。
新入社員に「残業するな」と言うのは意味がない
新入社員が「残業するな」と言われると、
- 残業をしてはいけない…
- けど仕事が残っている…
の板挟みとなってしまって、どうすれば良いのか困ってしまいます。
が、そもそも新入社員に「残業するな」と言うのは意味がありません。
上司が、残業が増えることで会社の利益が減ると考えているのなら、まず先輩社員の残業を減らせるように対策を講じなければならないのです。
でなければ、今の新入社員が成長した数年後には先輩社員と同じように残業をするようになっていることでしょう。
残業が多いというのは、仕事量に対して単純に人員が少ないことが多いです。
会社が人件費を増やしたくないため、仕事量は増やしても人を増やさないのですね。
こうした単純で根本的なことに気付かないか、気付かないふりをして、会社は一方的に「残業するな!」と言うのです。
そして、残業が多い人に対して「お前は仕事のやり方が悪い」「仕事の効率が悪い」と浴びせます。
これでは何の解決にもなりません。
最初は会社への貢献は考えなくとも良い
新入社員は、最初の頃はあまり責任を抱え込まないことが大切です。
でないと、自分で自分を追い込むことになり兼ねません。
もし「残業するな」と言われたら仕事のことは考えず、素直に帰りましょう。
新入社員はまだ仕事には慣れておらず、完璧にこなすことなど不可能。
よく周りを見てください。
先輩だって失敗をすることがありますし、残業だってたくさんしています。
さらに、上司からただ一言「残業するなよ~」と言われる状況をよく考えてみましょう。
あまりに不親切な言動だとは思わないでしょうか?
もしデキる上司ならば、残業している新入社員の仕事の進捗をよく聞いて、適切なアドバイスをするはずです。
それがなく、残業をしている新入社員に対して
「残業はするな」
「仕事が遅い」
とだけ言うのはあまりにも理不尽です。
アフターフォローのない上司は尊敬に値しません。
もし上から「残業するな」と言われたら、あまり責任を負わずに素直に行動。
さらに「上司から言われて残業しないようにしているんだ」と考えるのではなく、「仕事には完璧を求めない!残業はしないようにする!」と自発的に行動するように意識をすり替える努力をしていきましょう。