ベンチャー企業の「スパイバー」を知っていますか?
なんと、人工でクモの糸を作ってしまったのです。
ここでは、そんな新素材・次世代素材を生み出した「スパイバー」について書いていきたいと思います。
名前の由来「スパイバー」
「スパイバー?スパイダーじゃなくて?」
クモの糸だから、最初「スパイダー」だと勘違いしていました。
“ダー”じゃなくて“バー”なんですよね。
この会社の名前の由来は、“スパイダー”と“ファイバー”の造語なんだそう。
ファイバーってところが次世代っぽいですね。
設立のきっかけ
とても不思議なクモの糸事業。
この会社を設立したのは、関山和秀さんたち。
山形県鶴岡市内にある慶応大の研究仲間で起業したんですって!
チームワークが良さそうです。
起業のきっかけは、ある日研究仲間と飲んでいて「人工的にクモの糸が作れたらすごい!」と盛り上がったこと。
何気ない日常の中で出てきたアイディアだったんですね。
ただ、それを単なる世間話で終わらせるのではなく、実現させてしまうのには脱帽しました。
クモの糸をどうやって作っているのか?
よく言われるのが「クモの糸が鉛筆の太さあれば、ジャンボジェット機を捕えることが出来る」ということ。
ものすごく丈夫なんです。
でも、いったいどうやって作っているのでしょうか?
その方法は、
- クモの遺伝子を微生物に組み込む
- その微生物にタンパク質(クモの糸の成分)を作らせる
なんだそうです。
遺伝子操作は医療だけじゃなくて、こうした技術開発にも使われているんですね。
どんなことに役立つのか?
現在「スパイバー」は人工のクモの糸の実用化を目指しています。
例えば、
- 建築分野での安全性向上、耐震
- 衣料分野ではヘルメット・防弾チョッキなどの安全性、耐衝撃性向上
- 運送機器分野では部品の軽量化や脱石油化
など。
その可能性は無限大です。
耐震なんかは地震大国日本にとって必要な技術ですし、石油から作られている製品がクモの糸で作れるようになれば石油を使わなくて済むようになります。
また、クモの糸によるプラスチックは植物性(バイオマスプラ)なので、CO2の削減にも貢献します。
こうして見ると世界が今必要としている技術そのまんまです。
この技術は是非普及してほしいです。
就活生は大手企業を好む傾向にありますが、ベンチャー企業には将来を見据えたものもあるんです。
よく自分の目で見極めて就活をしていきましょう。