2014年11月21日、アベノミクス解散が行われました。
自民公明両党は「景気回復のためには、この道しかない」といい、
野党は「アベノミクスは失敗だ」と言います。
必死にこう言うのは、どちらも自分の有利になることしか言わないようにしているからです。
そこで、今回はアベノミクスの光と闇について書いていきたいと思います。
光
求人倍率が上がった
アベノミクスの効果があってか求人倍率は上がりました。
10月の時点で1.10倍です。
これは求職者1人に対して1.1社が欲しがっているということを意味し、仕事を探している人にとっては有利な状況です。
人手不足とも言えます。
こうなった理由としては、アベノミクス第1の矢による金融緩和によって、円安が進んで輸出関連企業の仕事が増え、それに伴って関係のある企業も仕事が増えたから、などが考えられます。
(円安について⇒【子供にも分かりやすく】円安・円高とはどっちがいいのか?その仕組みやメリット、理由について。)
雇用者数が上がった
2014年7~9月の平均雇用者数(正規・非正規雇用の合計)と、2年前のそれを比べてみると、なんと92万人も増えました。
仕事が増えたので、それだけ職にありつける人が増えたのですね。
女性や高齢者の雇用が増えた
また、ただ雇用が増えたわけではありません。
増えた92万人のうち、
- 女性の数は65万人
- 65歳以上の高齢者の数は68万人
です。
やはり人手不足を補うために、あらゆる企業が今まで雇用として考えてこなかった女性や高齢者を雇うようにしたのです。
仕事が増え、働く人も増えれば経済も上向きに進んでいきそうですよね。
しかし…
闇
正規雇用が減って非正規雇用が増えた
自民公明両党は「雇用は増えた」といい、
野党は「正規雇用が減った」と言います。
これはどちらも正しいです。
現在と2年前を比べてみると、
正規雇用は22万人減り、
非正規雇用は123万人増えました。
自民公明両党は本来「非正規雇用は増えました」と言わなければなりません。
「雇用は増えた」は「正規雇用が増えた」と誤解を招きやすいからです。
また、別に非正規雇用が増えてもあまり嬉しくありません。
なぜなら、
- 非正規雇用は給料が低い
- その割に正規雇用と同じ仕事をやらされる
- 金銭的に生活に余裕がない
- 結婚が出来ない
- 結婚出来ても子供を養うほどのお金がないから子供が作れない
- 出生率が下がる
- 少子高齢化が進む
- 高齢者の医療費、年金を養うために税金が上がる
- 今、若い人たちは将来年金がもらえなくなる
だからです。
あなたはどう思いますか?
労働環境は過酷のまま
先ほど、非正規雇用が増えたと言いました。
正社員が減ったことで、仕事の負担を強いられるのは非正規雇用(派遣、アルバイト)です。
だからブラック企業が増え、ブラックバイトが増えるのです。
利益を無理に追求すれば、人の扱いが雑になります。
その分かりやすい例が「すき家」です。
深夜はたった1人で働かせること(ワンオペ)で有名になりました。
現在はどうなっているかというと、正社員が減り、アルバイト(非正規雇用)の負担が増えたといいます。
それも、営業店舗を減らしたのに、です。
- 経営難の会社では、アルバイトは正社員になるのが難しい
- 正社員が減って、アルバイト(非正規雇用)の負担が増えた
- それなのに給料はそのまま
経済改善もままならない今の状態では、労働環境がよくなることなんて夢のまた夢なのかもしれません。
今年は税金が8%に上がりました。
そして税金の不正使用がたくさんありました。
本当に国民のことを考えてくれる政党はいつか現れてくれるのでしょうか?