「社畜」という言葉は、とても醜いものです。
会社に飼い慣らされ、まるで自分に主体性がないかのような言い草。
誰か友人に「それって社畜だね」なんて言われた日にはかなり落ち込むと思います。
…
この話、私のことです。
「社畜」なんて言葉を浴びせる友人もどうかと思いますが、それ以上に勤めていた会社がどうかしていました。
そこで、ここでは私の社畜だった頃の話と、社畜になったと感じた時に始める3つの手順(対処法)について説明していきます。
私は自分が社畜であることが許せなかった
私よりも遥かに社畜の人生を歩んでいる人はたくさんいると思いますが、私がある企業に勤めていた時、「この会社にいると自分が社畜に思えてくる」と感じていました。
その理由を以下に書きます。
タイムカードを任意で早めに押す上司
残業代をきっちりもらうためには、タイムカードを残業した分まで記す必要があります。
それなのに、部署の一番上の上司は、20時になると自らタイムカードを押し、そこから23時までサービス残業をするのです。
こういった行為は部下に伝染します。
部下は上司の背中を見て育ちます。
そのため、タイムカードを早めに押す上司を見た部下は、同じことをするようになってしまうのです。
こうして、社畜体制は整っていきます。
私は上司たちのこんな姿を見て、「こうはなりたくない」と思ったものです。
朝7時前に出勤する社員
多くの企業は、出勤時間が8:45頃で、早くても8時頃の出勤になると思います。
しかし、この会社では、なぜか7時に出勤する社員がいるのです。
残業代も付かないのに…
それで23時まで仕事をするなんて、いったい何のために生きているのでしょうか…
私は何が何でも自分を第一にして生きていきたいと思っているので、このような体制下では働きづらかったです。
朝8時に毎日会議
大したことも話さないのに、毎日朝の8時になると会議を開きます。
そのため、全社員は毎日8時前までには出勤しなければならないのです。
そんなに社員を縛り付けてどうしたいんでしょうか?
そこまでしないとしっかり機能しないような社員たちなのでしょうか?
みんなが唱える言葉があった
「人生の5/7は仕事だから、仕事が楽しくないと人生楽しくないよね!」
5/7というのは、1週間のうち5日間が仕事日だということを示しています。
それにしても、私はこの言葉が大嫌いでした。
みんながこの言葉を言うので、「ただの会社の信者じゃん…」と思っていました。
私の場合、「プライベートが楽しくないと、人生楽しくない」です。
私は仕事に重きを置いておらず、プライベートを重要視したい派です。
それなのにこの会社は、居る限り一生プライベートが無さそうで、絶望的でした。
社畜は嫌だと感じるプライドがあった
この会社にいた時は「社畜は嫌だ!どうにか抜け出したい!」と思っていました。
そして、転職をすることにしました。
結果、今では断然自分に合った職に就けています。
もし、自分のことを社畜だと感じているようなら、是非脱却の道も模索してほしいと思います。
社畜から脱却するための3つの手順
1.自分は仕事に対して何を求めているのか?
人によって、仕事に求めることが違ってきます。
例えば、
- 「仕事は給与よりも、自分がしたい内容かどうかが重要」
- 「やりがいが感じられればいい」
- 「楽な仕事がいい」
- 「ノルマが課せられるのは嫌だ」
- 「最優先することは、給与の高さだ」
- 「将来のためにも、福利厚生が整っていたほうがいい」
など、様々です。
そこで、自分が求めている項目を5つほど挙げ、それに順位を付けてみるのです。
私なら、【給与】【人間関係】【将来性】【福利厚生】【やりがい】の5つを挙げ、
- 【福利厚生】
- 【将来性】
- 【給与】
- 【人間関係】
- 【やりがい】
と、順位を付けます。
やりがいは重要なように思いますが、現実はそこまで綺麗事では済みません。
どんな仕事にも嫌なこと、大変なことはたくさんあるので、自分の将来・生きやすさを考え、【福利厚生】を一番にしました。
また、私が仕事をする目的は結局お金なため、3位は【給与】にしました。
2.仕事に対する満足度を再確認する
では次に、今の仕事にどれだけ満足しているかを考えていきましょう。
- 【福利厚生】
- 【将来性】
- 【給与】
- 【人間関係】
- 【やりがい】
のそれぞれに、大まかに点数(100点満点中)を付けていきましょう。
- 【福利厚生】…60点
- 【将来性】…50点
- 【給与】…90点
- 【人間関係】…40点
- 【やりがい】…20点
計:260点/500点
私が以前いた会社は、このようになりました。
中小企業であったため、福利厚生については並みでした。
また、将来性については、事業1本でほとんどの利益を上げていたので、将来的に利益は頭打ちになると感じていました。
給与は周囲の友人と比べて高めだったので、満足していました。
人間関係は、自分の考えを押し付けるワンマンな人間が複数いたので、あまり良くありませんでした。
やりがいは、私が重要視していないこともあって、低い点数にしました。
3.求人サイトでどんな求人があるか探す
私は以前の会社で満足度が低い結果となり、また、今は独り身であることも重なって、転職をすることにしました。
転職という行為は、もちろん心配な部分もあるのですが、自分が動かなければ現状は何も変わらないので、行いました。
また、求人サイトの登録・利用はお金がかかるわけではないので、とりあえず登録してみて、市場にはどんな求人があるのかを探してみるのもいいと思います。
私は退職してから転職活動を始めましたが、在職中に転職活動ができるならば、そのほうが毎月お給料がもらえる安心感があるため、良いと思います。