大学4年生の就活を終えて、どこからも内定がもらえなかった場合、「来年の公務員試験を受けようかな?」と考えている人もいると思います。内定が1つもない状況はとても辛く、就活の運命を来年に託すというのは非常に勇気がいることです。
しかし、この場合に考えることと言えば、就職浪人をするべきか就職留年をするべきか、です。いったいどちらの選択が良いのでしょうか?転職時に公務員試験の経験がある私が考えていきたいと思います。
就職留年は無意味
私は、就活において、大学に残って就職留年をすることは無意味だと思っています。これは就活の対象が公務員だろうと民間だろうと関係ありません。
就職のために留年をする人としては、「新卒のほうが就職に有利だから、卒業を1年先延ばしにして、次の卒業までに新卒の立場を利用して内定を採ろう」と思っているのだと思います。しかし、一度留年をしてしまうと、面接では留年をしている理由を聞かれます。その時に、「去年の就活で内定が決まらなかったので」というのは相手を納得させる理由になっていません。
面接官なら、「ただ新卒と言いたいがために、わざわざ高い学費を払って留年したのか」と思うでしょう。これはどう考えても就活が有利になるとは思えません。それであれば、既卒になってから引き続き就活をしたほうが良いでしょう。
特に、公務員試験に関しては試験が受けられる年齢に制限があり、その制限内であれば誰でも受けることが出来ます。完全実力主義で、新卒や既卒という立場は全く関係ないのです。私が転職時に公務員試験を受けた時は、グループディスカッションでほとんどの人が既卒の人でした。そしてそのグループディスカッションに受かった人は私を含め、しっかりと発言をした人たちでした。
そう考えれば、留年なんかして高い学費を払うよりは、卒業してから試験を受ければ良いでしょう。また、「民間は新卒じゃないと不利だ」という考えも間違いです。もしそんなことがあれば、新卒で社会人になって数ヶ月で辞めてしまうような、職歴に傷がついた人はどこにも転職できません。
既卒の人はどのようにして就職しているかというと、『29歳以下|第二新卒・既卒・フリーター・ニートに特化した求人サイト』のページに書いてあるような就活サイトを利用しています。就活を有利に進めていくためには、自分に有利な就活サイトを選んで使っていくことが重要なのです。
『いい就職.com|内定が決まらない新卒就活生のための駆け込み寺』
まとめ
よく、「就活には新卒が有利だ。だから新卒の時に内定がもらえなかったら高い学費を払ってでも就職留年したほうがいい」という言葉を聞きますが、はなはだ疑問です。
大学に守られてだらだらと就職留年するよりも、大学を卒業してアルバイトをしながら就活したほうが働く意志が垣間見えて好印象です。私が民間に転職する時も、面接では「今何やってるの?」と必ず聞かれました。そしてこの時、「○○でアルバイトをしてます」と言えば、それ以上何も突っ込まれることはありませんでした。これが意味することとは、自立のために行動をしているかが重要、だということです。
それを考えれば、親に学費を払ってもらって就職留年することは自立した行為からかけ離れています。世間がどうだから、というよりも、自分がどうしたいのか、強い信念を持って人生を選択しましょう。