就活をしていると、多くの人は「適性検査」や「適性テスト」を受ける機会があると思います。ほとんどの企業が初期の選考で取り入れていますからね。
私が就活生だった頃も最初は適性検査がどんなものか分からなかったので、「いったい俺の何が暴かれるんだろうか…」と、とても不安でした。そして、実は初めて行った適性検査で大失敗を犯しました。
ということで、このページでは当時の私の失敗談を交えながら、毎回どうやって適性検査を受けていたか、どんなことを意識して適性検査を受けたら受かるようになったかを紹介していきたいと思います。
一番最初に行った1次選考の適性検査で大失敗をした
1月30日、某建設設備会社で説明会&1次選考がありました。そして、その1次選考の中には適性検査も含まれていました。私にとってはこれが就職活動の中で初めての適性検査です。
この時の私は適性検査について、「こういうのって協調性・積極性・リーダーシップ・粘り強さ・ストレス耐性があったほうが採用されやすいんだろうな~」なんて漠然と考えていました。受かりやすくなるような正解が存在すると思っていたのです。
だからこそ、この時の適性検査では、明るくて積極性があって仕事が出来そうだと判断されるほうの「はい」、「いいえ」に答えていきました。しかし、今ならこんな方法は正しい適性検査の受け方ではないと強く感じます。
もしも、自分に忠実な答えを選ばず、企業からどう見られるかを意識し過ぎた回答方法をしていくと、以下のようなことが起こってしまいます。
【企業を意識し過ぎることで起こる適性検査の弊害】
- 矛盾が生じる
- とにかく時間がかかる
これは失敗の始まりです。私が失敗に気付いた時には、もう手遅れでした。
矛盾が生じる
「自分をよく見せよう!」
こう考えながら適性検査を受けると大変なことに気付きます。
「さっきと同じような質問だ。さっきどう答えたっけ…」
そうです。適性検査というのは後半から、前半に1度出てきた質問とほぼ同じものがいくつも出てくるのです。私はこの場面に初めて遭遇した時に「しまった!」と思いました。「矛盾」=「嘘」になってしまいますから。
前半は「こっちを選択したほうが採用されやすいだろうな」と考えながら選択肢を選んでいたので、それは本当の自分ではありません。ただの八方美人です。そして、後半で前半と似た問題が出てくると、「たしかこっちを選んだような…」と曖昧に選択するしかなくなってしまうのです。
こんな矛盾・嘘で塗り固められた答えでは、選考に通るはずはありません。結果を見れば矛盾だらけのグラフが出てきて、一目瞭然で嘘がバレてしまうでしょう。
『適性検査で嘘は見破られる!正直に答えたほうがいい7つの理由』
とにかく時間がかかる
適性検査とは、本来、本当の自分を知ってもらうためのもの。だから通常は考えて答えるものではないのです。1つの質問に対して選択肢がとてつもなく多いわけでもないのですから、だいたい直観で選択できるはずなんです。
しかし、私のように考えながら答えていくと非常に時間がかかります。また、経験した人なら分かると思いますが、適性検査の問題には予想以上にたくさんの質問が含まれています。パッパと進めていく必要があるのです。
私は初めての適性検査で、終わるのが究極的に遅れてしまいました。私が終わった頃には、会場の95%の就活生が適性検査を終えて退出していました。この時「あ~、自分はいったい何をやっているんだろう…」と恥ずかしくなったのを覚えています。嘘をつきながら適性検査を受けていたことに恥ずかしくなったのです。
結果として、この1次選考は落ちました。適性検査が落ちた原因かは分かりませんが、影響はしていたと思います。そしてこの出来事以来、「本当の自分を答えよう」と心に決めたのでした。
程よく正直に回答したら受かるようになった
失敗した後の適性検査ではすべて正直に答えることにしました。よく、「Q.1人でじっくり作業をするタイプ or みんなと作業をするタイプ」みたいな質問がありますけど、私はすべて「1人で作業するタイプ」を選択するようにしました。
「きっとこの質問では協調性を問われているんだろうな。でも、んなこと言われても協調性ないんだからしょうがないじゃん!きっとこんな俺でも採用してくれる企業があるはず!」
そう信じて答えるようにしました。
すると、適性検査を実施する選考は難なく通るようになったのです。そして、選考が通る度にこう思いました。「やっぱり嘘はついてはいけない!嘘つけばバレるようになってるんだ。これで通るんなら正直に答えて正解だった!」
ただ、正直にとは言っても「これはどっちが自分に当てはまるだろうな~」みたいな曖昧なものに関しては良い方を選ぶというか適当に答えていましたけどね。
あとは、「Q.一度も嘘をついたことはない」みたいなありえないものに関しては「いいえ」と本当のことを答えるのは当たり前ですし、「Q.嫌なことがあると何日も考えてしまう」みたいなものは、多少そういうことがあったとしても「いいえ」を答えていました。
「そんなにクヨクヨ考えることはない!」とポジティブに、自信を持って答えるようにしていました。適性検査を受ける時は、悲観的にならず、自分に自信を持って答えれば自然と良い方向に進むのではないかと考えています。
小手先のあがきは無意味
よく本屋で適性検査の参考書を見かけますが、そんなものやらないほうがいいと思います。なぜなら、企業ごとに採用したい人材の性格は違うからです。すべての企業に通用する答えなどないということです。
もちろん、大勢とうまくコミュニケーションを取りながら仕事ができる人を求める企業は多いでしょう。しかし、それよりも「集中力がある」、「粘り強い」、「黙々と作業ができる」ような人を欲してる企業も絶対にあるはずです。
逆にいくら協調性があっても、他の能力が乏しければ採用されないかもしれません。だからこそ本来の自分を伝えるためにも、正直に答えるべきだと思います。
適性検査の対策に時間は割かないほうがいい
適性検査には長ーい歴史があります。
適性検査というのは1905年頃から世界で研究が始まり、その後は日本でも多くの学者によって何度も改良がされてきました。こんなにも練りに練られた検査に対策などしようがないと思います。
それならば、対策すればするほど成果が出るSPIの勉強に時間をかけたり、悔いのないように多くの企業を探して企業研究をして、自分が求める会社を見つけたほうが何倍も有意義だと思っています。