就活に適性検査は付きものです。企業の選考の初期段階でそれは実施されます。しかし、実際はどのような対策をすれば良いのか、答えに正解はあるのか、受ける側は疑問に思ってしまいます。
また、適性検査の対策方法については、多くの人が様々なことを言ってます。例えば、以下のようなことです。
- 「自分が将来なりたい姿を思い浮かべながら選択しよう」
- 「あらかじめ対策をしておこう」
- 「正直に答えたほうがいいです」
- 「正直者は損をする。嘘も方便」
こんなにもたくさんの考えがあると、どれを信じていいのか分かりません。そして、適性検査も大事な選考の1つであるため、適当に受けるなんてことはしたくないと思います。
ただ、私は「正直に答えたほうがいい」と考えています。そこで、このページでは実際に就活を経験してきた私が「正直に答えたほうがいい」と考えている理由を7つ書いていきたいと思います。
1.あなたは嘘をつくのが得意ですか?
適性検査を嘘をついて通過できる人というのは、日頃から嘘をつくのがうまいのだと思います。
適性検査を受けたことのある人は分かると思いますが、企業によっては何百という数の質問が大量に用意されていますよね。それをギリギリの時間の中で解いていかなければならないのですから、矛盾のないように瞬時に答えていくのは至難の業です。
また、私は思うのですが、この適性検査で嘘をついてしまえば、今後の選考(面接)でも嘘の自分を演じなければなりません。選考というのは、流れのようにそれぞれがつながっているのですから、きっと面接の時には適性検査の結果表みたいなものが面接官側に用意されています。
私は最初の適性検査で嘘をついて落ちました。もともと嘘をつくことが下手な私。嘘をつくことに自信がないのならば、嘘はやめるべきです。
2.ヘタに嘘をつくとグラフはガタガタになると思う
- 「これまで生きてきた中で一度も嘘をついたことはない」
- 「人を悪く思ったことはない」
こうした質問に「いいえ」と答えるのは当たり前です。人間は不完全な生き物。これらに「はい」と答えることが出来るのは、もの心ついてない赤ん坊くらいではないでしょうか?
また、すべての質問に答えた後で、それらに一貫性がなければそれもそれで嘘をついていることになります。だからあんなにも大量の質問を用意して、受験者の嘘を見破ろうとしているのです。
適性検査の中には同じような質問や、同じに見えないけれど問われていることの本質は同じという質問がいくつもあります。正直に答えていけば結果がブレることは少ないと思いますが、もし、それぞれの質問に嘘をつきながら答えていけば矛盾は増えていき、一貫性など消えてしまいます。
きっとそのような適性検査の結果のグラフはガタガタになっていて、自分を偽っていることなど一目瞭然でしょう。
3.あなたの思い描く“優秀な人材”は求められていないかもしれない
せっかく嘘をついて答えたところで、あなたが作り上げた理想の人材は受験する企業に求められていないかもしれません。
適性検査に正解はありません。企業がどんな人材を欲してるかは、事業内容や社風などで変わってきます。また、「昨年は○○な性格の人を採用したけど、今年は~~な性格の人を採用しよう」などと、人事の考えで合格基準は簡単に変わってしまうのです。
私は実際に企業に勤めてみて、上記のような話を聞いたことがあるのですが、この時は「人事担当のさじ加減で変わってくるんだなぁ」と実感しました。
4.あなたの本当の強みが潰れる
嘘をつくと、本来結果に現れるはずだったあなたの強みがなくなってしまうかもしれません。
本当はどんな強みがあって、そしてどんな弱みがあるのか…
こうした結果は、採用後も部署決めの際に参考にする企業があるのではないでしょうか?私はよく「人事は“この人はどこの部署にふさわしいか”を考えながら面接をする」と聞いたことがあります。
それもそうですよね。漠然と採用することなどせず、一番活躍してくれそうな職場を想像しながら人を選ぶはずです。人事とはそういう役目です。しかし、選考で嘘をつけば本当の強みを人事に見てもらうことが出来ず、逆に損をしてしまうかもしれません。
5.ミスマッチを防ぐ意味もある
先ほどの「あなたの本当の強みが潰れる」でも書きましたが、嘘をつけば本来の自分・本当の強みを見てもらうことは出来ません。そうして内定をもらっても、実際に自分がその企業に合っているかは分かりません。
もし、積極性がないのに「積極性がある。初めての人の前でも平気。忍耐強い」と評価され、入社後に外回り営業ばかりする部署に回されたら、一番つらい思いをするのはあなたです。
内定がない時点では「とにかく内定がほしい」と思うのも仕方ないとは思いますが、安易に考え過ぎると来年の4月から地獄を味わうことになりかねません。新卒は3年以内に3割が離職するという話があるように、企業は適当に選ぶべきではないのです。
6.適性検査を実施する本来の意味を考える
適性検査の本質を考えましょう。
- 企業がいい人材を見極めるためだけに実施するの?
- 就活生が選考を突破するための手段にすぎない?
その瞬間だけにフォーカスして考えるのは危険です。適性検査は企業と就活生がwin-winの関係を築くために実施されるのです。
“企業はふさわしい人材を確保し、それに選ばれた就活生は入社後、自分らしさを発揮して仕事が出来る”
全員がこんなにうまく行くわけではないとも思いますが、やはりこれを目指して適性検査は実施されるのだと思います。これを考えれば、嘘などつくべきではないと私は思います。
7.最後に。「自信を持つ!」
私は人前が苦手、グループ行動苦手、協調性がないなど様々な欠点があります。しかし、適性検査では正直に答えていました。
Q.グループ作業が得意か1人作業が得意か
このような質問には迷わず「1人作業が得意」のほうを選択していました。しかし、逆に「これは強みにもなる!」と思いながら選んでいました。適性検査というのは、自信を持って受けることが一番大切なんだと思います。
『【性格丸見え!】就職活動で行われる適性検査(テスト)のコツ・対策は?』でも書いたのですが、私は最初に受けた適性検査に嘘をつきながら答えていたため、大失敗を犯しました。もし、適性検査に自信がないのならば、是非『適性検査・性格診断が無料!Webテスト一覧』でまとめている無料適性検査・性格診断にトライしてみましょう。自分をよく知ることで、本番の適性検査では自信を持って答えられるようになるはずです。