正社員への転職を目指しているものの、何度も選考に落ちて派遣社員を視野に入れている人もいると思います。
条件が良い会社などは自然と倍率が高くなりますし、正社員は狭き門です。
また、年齢的な問題で正社員への転職が難しいこともあります。
しかし、ここで正社員への道を諦め、派遣社員に切り替えても良いのでしょうか?
ここでは正社員と派遣社員の違いなどを考え、転職活動の方向性を考察していきたいと思います。
正社員と契約社員の違い
正社員
- 昇給が見込める
- ボーナスがある
- 会社の福利厚生を受けられる
- 長期雇用で安定する
- サービス残業、休日出勤があることも
派遣社員
- 年収が落ちる
- ボーナスがない
- 交通費・社会保険などの手当てが自腹となる
- 契約打ち切りの不安が付きまとう
- 契約社員になったとしても、希望の職に就くためには書類選考等に通らなければならない
- 仕事へのやりがいは減る可能性がある
- 契約期間満了で比較的簡単に辞めることが出来る
- サービス残業は基本的にない
派遣社員の待遇で納得できるのか考える
派遣社員には、正社員と違う部分がたくさんあります。
一概には言えませんが、交通費などの手当てが出なかったり社宅がなかったりするので、金銭的に厳しい生活を強いられるかもしれません。
また、妊娠や大きな病気、親の介護などに直面した時は契約している会社を辞めなければなりません。
他にも、派遣社員だからといって簡単に仕事が見つかるわけではなく、人気の会社で勤めるためには書類選考などを通過しなければならないのです。
そして一番大きなことは、契約によって雇われていること。
契約更新時期になると不安が襲ってくることもあるでしょう。
もちろんメリットもあり、期間限定の人付き合いのため割り切った人間関係で済みます。
また、正社員では内定がもらえないような会社でも働ける可能性があります。
サービス残業がないのでプライベートの時間が充実します。
自分がどんな生活を望んでいるのか、派遣社員になっても自分自身が納得できるのかについて、よく考える必要があります。
派遣社員を考える前に
もし「正社員でなかなか内定がもらえないから派遣社員にしようかな」と考えているのなら、もう一度考え直してみてはどうでしょうか?
- 自分は正社員になるためにどんな行動を続けたのか?
- 正社員となるためにすべての手を尽くしたか?
- もう出来ることはないのか?
客観的に、そして多角的に自分を見つめ直さないと分からないこともあります。
そして妥協して自分の道を決めると、後悔をする可能性もあります。
具体的に考えることとしては、
- ハローワークで相談をしてみたか?
- ハローワークで、自分と同じような人で正社員になれた人はいないのか?
- 転職サイトを利用し、十分な企業数を受けてみたか?
- 転職エージェントを利用してみたか?
です。
まずは自分と同じような境遇の人がいないか質問し、自分の可能性を探してみることです。
そして、サポート型の転職サイトを使って、専属アドバイザーから直接サポートを受けてみることも大切だと思います。
専属アドバイザーさんであれば様々な会社の人事と関係を築いていることも多く、単独で転職活動をするよりも有利に進められることがあります。
なによりも派遣社員経験者が「出来るなら正社員を目指したほうが良い」と言っているのが実情です。
自ら進んで派遣社員のメリットを獲得したいならともかく、妥協で派遣社員になろうとしているなら、今一度自分の本当の気持ちと向き合ってみてはどうでしょう?