私はとある会社に入社した後、五月病にかかり退社を経験しています。
この時は精神的にかなり辛かったので、その時の心境と、五月病になった原因について記していこうと思います。
会社に入った当初
私がこの会社に入った当初は、「出世してやるぞ!」と意気込んでいました。
とにかく向上心に満ち溢れていたのです。
そのため、出社は先輩よりも早く出ることを自然と心掛け、朝から研修用のテキストを読み込む毎日。
少しでも早く会社の戦力になろうと野望を燃やしていたのでした。
今思えば、気を張り過ぎていたのかも…
環境の変化
会社に入って数ヶ月、東京から離れた支店で3ヶ月ほど研修をすることとなりました。
初めての一人暮らし、そしてこの支店は会社唯一の体育会系支店。
皆は「あそこの支店は厳しいよ」と言っていましたが、私からすれば急成長できるチャンスだと考えていました。
ここでみっちり仕事を教えてもらい、少しでも早く先輩たちと同じ土俵で仕事をしたいと思っていたのです。
しかし、想像していたようにはいきませんでした…
原因は上司
この支店はもともと小さく、人数も少ない。
私の配属となった部署も、先輩がたったの2人。
常に上司と隣同士で仕事を教えてもらえる環境でした。
OJT研修です。
しかし、この環境がのちに私を苦しめることとなるのでした。
いつもいつも同じ上司と同行し、窮屈に。
そして、研修といえどOJTなので上司は自分の仕事に必死。
私としてはまだまだ分からないことだらけなのに、上司に質問をしても後回しにされることが多くなっていきました。
また、私が仕事が出来ないと、一方的に指示をし、私はいったい何をしているのか分からない状況に。
そして、
上司に質問をする⇒私が求めている内容ではない答え⇒分からない時点で質問しようとする⇒「最後まで聞け」と的外れなことを教え込まれる⇒堂々巡り
もともとマニュアル・研修体制がない会社だったので、上司も手探り状態だったようです。
それからというもの、こんな状況が毎日続きました。
そして、すぐ隣にはその上司がいるので、居心地の悪さといったらもう最悪です。
ゴールデンウィーク前からかすかな異変
だんだん上司に嫌気が差してきて、「転職」のことについて考えるようになっていきました。
葛藤はありました。
「今年いっぱいは仕事を続けて、その途中で転職について考えよう!」
「何か資格を取って、少しでも転職に有利になるようにしよう!」
とにかく、前向きに考えるように心掛けていたのです。
しかし、よく考えてみると、「転職」について考えているということはかなり精神的に追い詰められている状況ですよね。
ただ、この時は「追い詰められている」なんて自覚していませんでした。
精神潰れる
ゴールデンウィーク中は東京の実家に帰っていました。
ですが、いざゴールデンウィークが終わるとなると、ものすごく気持ちが重くなっていました。
「また職場に戻らなければいけないのか…」
そして、また研修が始まりました。
研修中は朝の会議の時間で、自分の研修の進み具合と反省について発表する機会があるのですが、私が反省を言うと、上司は「毎回同じようなこと言ってんじゃん!心入れ替えなよ!」と一喝。
精神的に弱っていた私の心はこの時、ペシャンコになったのでした。
自信喪失と苛立ち
それ以来、完全に自信を失った私。
そしてある時、私が質問をすると、またもや求めていることとは違う内容を教えてきます。
途中で質問をしようものなら「最後まで聞け!」の一点張り。
この時私は、「またかよ…」と苛立ちが隠せませんでした。
不眠と吐き気、そして退職
この時は家に帰っても、すぐには寝つけず、しかしそのわりには朝の4時に目が覚めるというおかしな状態。
また、朝は出社の時間に近づくにつれて吐き気が…
何も吐くものがないのに吐き気がするのは奇妙なことです。
そしてスーツを着ている最中、Yシャツまで着たところで体は職場に拒否反応を示し出し、親に悩みの電話をかけるほどに。
電話料金も気にせず30分もかけていました。
そして、「もう駄目だ」と思いました。
結局この日に退職する旨を伝えたのでした。
と、ここまで書いてきましたが、当時はかなり悲惨だったのです。
退社後は知人の勧めで精神科にも通いました。
(この時は退社からしばらく経っていたのでうつとは診断されませんでしたが)
もし、五月病で異常なほどに苦しんでいるのなら、自分が壊れるほど無理はしてはいけないと思います。
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